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アニメ【モノノ怪】壱之巻~座敷童子~拝見乃言~ご参考までに★豆知識 [ひねのたもじり]

 ~ 『怪~ayakashi~化猫』の『薬売り』再び! ~

 『モノノ怪』と言えば、『薬売り』。
 『薬売り』と言えば、『モノノ怪』。
 一部・地域(=ジャンル)的に昨今囁かれる常識・・・???

 ―ってな訳で、拝見致しました!
 オープニング・エンディング共にリニュアルされての新シリーズ!

(ちなみにOPは『下弦の月』で、何と! チャーリー・コーセイ様のお名前を拝見!! 小松亮太様と共に、相変わらずの独特なお声を拝聴させていただきました~@
 そしてエンディングはJUJU様の『ナツノハナ』。これもまた、なかなか不可思議な感じで宜しいかと存じます@)

CV:櫻井孝宏サマ 『薬売り』 参上―オリジナル 怪異譚―『モノノ怪』―。
~壱之巻~座敷童子~


 街―。
 雨―。
 和傘―。
 その下に見ゆる、ご存知『薬売り』―。
 その佇む前にそびえるは、とある『宿場町の老舗宿』・・・。

 物語は、同じ場所―。
 『薬売り』を同じく、その場所へと、一人の女性が訪れるところより幕が開きます。

 今回の御題『座敷童子』―。
 その名からだけ思い描くは、如何なる像か・・・?

 ―『座敷童子』の名で思い描いた図式から、その女性像は果たして浮かんで来ますやら・・・?

 ちなみに夜久は、この時点から『シッカリ裏切られました~@』 ( ← はい・褒め言葉っす^ ^” )

 相変わらず、やってくれます、このシリーズ[るんるん]
 それなりの『妖怪好き[猫]』を自負する夜久ですが、そっちに話のトピックを振られるたぁ思わなかったですよー[exclamation]

 え? 意味判らん???
 一部ネタバレ覚悟で宜しければ、続きの一線踏み越えて、レッツ・ゴー・薬売り~[グッド(上向き矢印)]

MO NO NO KE

MO NO NO KE

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


 
 まず、今回の作品の舞台である『宿場町の老舗宿』を見た瞬間―。
 夜久が思った事と言うのが・・・。

 「お? 一応、この時代設定って『江戸時代』・・・だよねぇ???」

 その建物というのが、その時代にしては極めて『ハイカラ』な印象―。
 『受付け』や朱塗りの手摺りのある異国風の『階段』・・・、何階層もある高い建物・・・。
 何と言うか、素直に繋がった言葉が『楼閣』―。
 そして、朱塗りの桟の見られる障子、なぞが存在するのを見てしまうと、これはもう・・・?

 「・・・・・・『遊郭』・・・・・・???」

 そして―。
 今回登場した『女性』というのが、『妊婦さん』―。

 「泊めてもらえないと、自分とおなかの子は・・・」
 いかにもいわくありげな口上にて、この怪しい『宿場』に泊まる権利を得た『女性』―。
 思えば、この時点で既に、この物語の『因縁』は結ばれていたものと思われまする。
 
 そも・この度―、『薬売り』を呼び寄せた『妖物の気配』の形というのが、いかにも怪し気なる『小法師の人形』―。
 
 今回の話は、かな~り奥深い『日本の暗い歴史の一面』を題材としてありますです★
 この話はハッキリ言って『楽しい』とか『かっこいい』とかいう面から求めると、ものスゴイ肩透かしをくらうと思います。

 『薬売り』ですら、この回の一場面にて、こう呟いてます。

 「ふむ・・・。 これは、手強い―。」

 ―さも、ありなん―。
 真っ向―、過去の日本の日陰の歴史のひとつ―。
 『体を売る女性』達すなわち『お女郎さん』に関わるお話でありますので―。

 今回のDVDの特典映像『櫻井孝宏氏のインタビュー』 『櫻井孝宏 対モノノ怪指南』 ・・・って、のがオマケで付くのも、何か納得★


 この巻に流れる『日本情緒』(と言って良いのか、今回は?)を感じ取るには、ちょっとだけお勉強してみるのも、一興かもしれません。
 『遊郭』や『お女郎さん』の哀しい歴史について知識の有る無しでは、感じ方がかなり変わってくると思われますです。

 <ここらで珍しくも、シリアス・モード発動させていただきますが・・・。>

 たとえばの話―。
 この話の中で、『座敷童子』が赤くて長い布に繋がって表れるシーンなどがありました。
 この『赤くて長い布』ってのが象徴するもの―。
 
 ・・・『フンドシ』では無いんですよ、これ。

 遊女の方が使用していた『腰巻』という布―、だと思います。
 その長い・赤い布の先―、前掛けをした『座敷童子』が繋がっている。
 これってのは、おそらく『へその緒で繋がった赤子』のイメージ―。

 ここで『遊女の方』についてのお話が、思い出されて来てしまいます。

 『お水商売』であるゆえに、『遊女』の方は譬えどんなに望んだとしても『子供を作る』というコトはご法度で―。
 そも『子供が出来てしまう』というコト自体が、『遊女としては三流』呼ばわり―。
 出来てしまえば、生む前に『中絶』『堕胎』が当然のコトだった、という話・・・。

 借金返す為の手段として『体を売る』しか無かった時代の女性達に、『堕胎されてしまった子供』。

 何せ遊女の方だけでは無く、食い扶持がまかなえずに農家の女性が同じくそのような『処置』をしていたような時代です。
 生まれるコトの無かった『赤子』達を、その魂を慰める為に『人形』に入れて祀った―、その代表的なモノが今では名産品等で知られる 
『こけし』の原型だった、なぞという話も聞いた事あります。

 ―つまり。
 今回の『座敷童子』というのは、『水子』の皆さんだ―、というコトです。
 
 そして一応、誤解の無いように豆知識として認識しておいて欲しいなぁ、と思うのは。
 『水子霊』ってのは『生まれ出て来る前に死んでしまった赤子の霊』なんで・・・。
 『薬売り』の言うように『生者とは相容れない存在』かもしれませんが、いわゆる怨霊のように『怨恨』に縛られている訳では無いって事でしょうか。

 『女郎が赤子を生んでどうする。育てる事も出来ぬのに』と、堕胎を繰り返し行ってきた女郎さんにすら、怨恨は持っていなかったはずだと思います。
 ただ『還り損ねた』―『生まれる事無かった赤子達』が夢見るのは、『お母さんが出来る事』、『生まれる事』・・・。
 だから『お母さん』を護る事だけを考えた結果、いろいろと生者の観点からは『不幸な事象が発生した』―、まぁ、これこそがまさに『薬売り』の主張の意味だと思うのですが―。

 ―それにしたって、『薬売り』。
 そのキャラの裏設定を思わず読んでしまいたくなるような一面を、この話で見せてくれて―。
 自分的には『ただのカッコ良い奴』じゃないよなってんで、好感度大アップになりましたですよ@

 某手塚大先生作品の黒い天才お医者さんが、それでも失敗して人間性を感じさせたのと類似した一面―。
 「モノノ怪を―、この世に生み落とすつもりか―!!」
 
 この顛末―、『座敷童子』の『真と理』につきましては―。
 
「是非皆々様の慧眼にて、お見届け致したく願い奉り候―」

(CV:櫻井孝宏サマ[かわいい]



 ちなみに。
 夜久は、この話のエンディングで、結構泣けました。

 お母さんと、その赤子の先行きが幸せであると良いなぁ、というのと。
 『座敷童子』の皆さんが、早く良い『お母さん』に巡り合えると良いなぁ、というのと。
 ―文字通り『歴史の闇に消え去ってしまった』、とある女性が、いずれは赦される時が来て、今度こそ『普通の女性として』幸せを感じられる人になれると良いなぁ、と・・・。

 何だか柄にも無く、切に願ってしまったお話でござんしたです。

 ご参考になるかどうか判りませんが、結構ズッシリ来る一品でありました事をご報告~@
 ほでわ、また~@@@

 追伸: 今回の声優様注目~@
      やはり藤田淑子様でしょぉっっっ!!
      味わいのある役割りを演じていただき、ありがとうございまーす@@@
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